2019年夏・東北⑤ 8月7日(4)旧石巻市立門脇小学校(いしのまきしりつ かどのわきしょうがっこう)

旧石巻ハリストス協会から1.7kmほど旧北上川を下ったところにあるのが「旧石巻市立門脇小学校」です。

東日本大震災では、旧門脇小学校にも津波が襲来しました。
全校生徒300人のうち校内には240人が残っていたそうですが、地震直後より迅速な避難がなされ、下校後に戻ってきた児童275人と教員、保護者、近隣住人が裏山に上り、文字通り難を逃れました。この裏山こそが、石巻の桜の名所であり市民憩いの場所である「日和山」で、あの震災では多くの人々がこの山を目指して逃げてきました。

門脇小学校では、震災前より裏山への避難訓練が実施されており、震災発生時でも意思決定が的確になされ、スムーズな避難につながったようです。

地域を襲った津波は6mをこえ、駐車車両から漏れ出したガソリンが引火し、校舎は炎上。消火活動も困難を極めて、火災は3日間続いたそうです。

校舎については保存と解体で賛否両論あったようですが、中央部分を残して解体、保存が決定しました。

私が訪れた2019年8月時点では、校舎全体に足場が組まれて解体工事が始まるところでした。

 

旧門脇小学校地図

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